30%のプレミアム付き商品券

画像:令和2年10月22日付 下野新聞より

 

今朝の新聞に、鹿沼商工会議所で30%のプレミアム付き商品券を発行するとの記事がありました。

10,000円で、30%つまり3,000円分を上乗せした、13,000円分の商品券を買えるというものです。

こりゃあお得だ!30%もお得だ!やったぜ!

…ここでいう「30%お得」って、どういうことでしょう?

 

10,000円をだすと13,000円分の商品券と交換できる。言い方を変えれば、店で13,000円で売っているものを、現金1万円消費するだけで買えるようになる、ということ。13,000円のものが10,000円に値引きされているのに等しいと言えます。

「何%の値段で売っていることと等しいのか」という言い方をすれば、 10000÷13000 で、約0.77 → 77%

「何%引きで売っていることと等しいのか?」という言い方をすれば、100-77で、23%引きになります。

だからと言って「30%お得」という言い方が悪いとか間違ってるとかではないと思います。「10,000円が、30%プラスして13,000円になる」のなら、そりゃあ「30%お得」でしょう。わざわざ計算して、「ちがう!お得なのは23%だ!」というのが正しいというのはどうかと思います。

数字の部分というより、「お得」という言葉をどうとるかなんでしょうね。

広告などを見ると、「●%ポイント還元」とか「実質無料」とか「●個買うと一つ無料」とか、「お得」を表現するやり方はいろいろあるので、数字に直して考えるとすっきりするかもしれません。

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